扶桑薬品


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「がん治療用ワクチンOTS102」

「がん治療用ワクチンOTS102」 扶桑薬品工業鰍ヘ1970年に東京証券取引所の第1部に上場した大阪の中堅薬品会社です。
同社は人工腎臓用透析液のシェアが首位のほか生理食塩液などの血液用薬で高いシェアを誇っている会社で、医薬品や医療機器の開発にも注力しています。
現在、同社はすい臓がんと胆道がんの「がん治療用ワクチンOTS102」を臨床試験中です。
そして、すい臓がんの治療用ワクチンが臨床試験の第3相に入っており、胆道がんの治療用ワクチンが臨床試験の第2相に差し掛かっています。
この「がん治療用ワクチンOTS102」は同社とオンコセラピーサイエンス鰍ェ共同開発しているもので、「がん治療用ワクチンOTS102」のOTSはオンコセラピーサイエンス鰍意味しています。
只、「がん治療用ワクチンOTS102」の共同開発の中身は、実質的にワクチンの開発をオンコセラピーサイエンス鰍ェ担当し扶桑薬品工業鰍ヘ開発された「がん治療用ワクチンOTS102」を独占販売するというものと思われます。
その後、2010年1月26日に扶桑薬品工業鰍ヘ大塚製薬鰍ニ「がん治療用ワクチンOTS102」の製造販売に関する契約を締結しています。
そして、扶桑薬品工業鰍ヘ、同日、大塚製薬鰍ゥら日本に於ける製造販売に関するライセンス契約の一時金として10億円を受け取り特別利益に計上したことを発表しています。
つまり、「がん治療用ワクチンOTS102」については、オンコセラピーサイエンス鰍ェ開発を担当し大塚製薬鰍ニ扶桑薬品工業鰍ェ販売を担当するという構図です。

「がん治療用ワクチンOTS102」の効果

「がん治療用ワクチンOTS102」の効果 この「がん治療用ワクチンOTS102」は新生血管阻害作用を期待したがん治療用ワクチンで、がんの病巣のがん細胞を直接攻撃するタイプのがん治療用ワクチンではありません。
つまり、がん病巣のがん細胞に栄養分を供給する血管を攻撃して、がん細胞を兵糧攻めにする戦略です。
只、臨床試験の第3相が終了した段階では、がんに対する確かな効果は確認されておりません。